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パラサイト破産にならないための、5つのチェックポイント

 2017/08/13 日常
この記事は約 6 分で読めます。 1,097 Views

パラサイト破産にならないための、5つのチェックポイント 親編

パラサイト破産とは?

高齢の親が、かわいい子どもや孫のために自分たちの老後の貯金を使い果たし、親世帯の生活が破産状態になることをいいます。

高齢の親は生活費や年金をきりつめて子どもや孫にお金を用立てし、それでも足りなければパートで働きに出て、困っている子どもや孫たちのために金銭援助をしようとします。

子育てが終わり定年を迎え、自分たちの老後を楽しむ人生を過ごせると思ったら、自分たちの人生を楽しむのは夢のまた夢。

今まで働いてコツコツためてきた貯金だけでは足りずに、大事な子どもや孫のために、年をとってもパートで働き生活費や年金を切りつめて、お金を用意するのです。

パラサイト破産の原因

パラサイト破産になる原因のひとつは、晩婚化や高齢出産です。

出産時の年齢が高くなった分だけ、子どもが成人に達するのも遅くなります。

42歳で出産した母親の子どもが成人を迎えるのは、62歳。

女性の社会進出、女性の社会進出、女性の社会活用により、女性も仕事人生でキャリアを重ねていく中で、今は結婚や出産の年齢が遅くなる傾向にあります。

これは、医学の発達により出産年齢があがっていることもあります。

高齢出産と言われる年齢を過ぎると妊娠の確率は減りますが、高年齢出産ができるだけ上手くいくような医学は進歩しています。

また、昨今の就職活動の難しさや、働いていたとしても非正規などで賃金が低く、子どもや孫の生活のために、援助している親もいます。

子どものために良かれと思って安定のために公務員を目指すことをすすめ、在学中に公務員試験に合格できなければ卒業後も公務員受験専門スクールに通わせて、公務員になるまでの間面倒をみる。

同じように、将来の安定のために税理士、公認会計士、弁護士などの難関国家資格を目指す子どもの親は、子どもの安定のために、よかれと思って生活費を援助します。

親として、子どものために自分ががんばって子供の夢をかなえたい、それまで面倒みたいという気もちがあるのは、当然のことです。

子どもを援助することが、よくないと言っているのではありません。

でも、行き過ぎた援助は、ときにキケンなこともあります。

「うちは、だいじょうぶ。」であればいいのですが、もしものために親世代に向けてパラサイト破産予備軍チェックポイントをお伝えします。

パラサイト破産にならないためのチェックポイント

チェックその1「大学で一人暮らしする子どもの家賃を、7万以上払っていた。」

日本で一番家賃が高いのは東京で、ワカモノ世代が住みたいのも東京。

東京の家賃は高いとはいえ、一人暮らしで7万以上は高すぎます。

ひとりで遠くに住むのだから、セキュリティがシッカリした、大学に通いやすい交通の便がいいところに住まわせないと。

在学中はいいかもしれませんが、卒業して就職したら、お子さんの初任給でその家賃払えますか?

一度いいところに住んだら、自分のお給料で住める範囲に引っ越ししなおすのはタイヘン。

お金が足りないから、親が援助することになります。

大学入学準備で上京した親に、高い部屋をすすめる悪徳不動産も中にはあるので要注意です。

チェックその2「卒業後も、一人暮らしの子どもに仕送り中。」

就職難で、なかなか就職が決まらないから。

バイトや派遣だと生活が大変だから。

たしかにそうかもしれませんが、自分の生活費も稼げないバイトや派遣を、いつまで続けるのか。

いつ就職するのか。

働いても生活費が足りないバイトや派遣をしながら、就職活動をするのは相当大変です。

チェックその3「卒業後も公務員受験を続ける子どもも28歳。」

公務員は、受検できる年齢が決まっています。

各自治体や行政により異なりますが、特別区(東京23区)事務Ⅰ類を受検できるのは32歳未満まで。

経験者採用なら年齢は上がりますが、それなりの経験が求められます。

特別区(東京23区)の3級職(主任主事 II)の受検資格は37歳以上46歳未満ですが、民間企業などにおける業務従事歴が13年以上ある人に限定されます。

公務員になれば安定した生活が待っているから、それまでサポートしてあげようという気もちも、わからなくはないです。

公務員に合格できれば、です。

何年もがんばって、制限年齢までに合格できなかったとき。

一緒に大学を卒業した友だちは、社会人経験9年目。

社会人経験も収入も、相当差がついているのは、お分かりだと思います。

後から追いかけるのは、相当タイヘンです。

チェックその4「SNSの写真をみると、子どもがいつもオシャレな服を着ている。」

とくに女子。

メイクやファッションに興味ある年ごろでしょうが、プチプラも限度があります。

ファッション通販ZOZOTOWNのように先に服が届いて後払いや、クレジットカードで気軽に服が買えたりするので要注意です。

ネット社会の今、クレジットカードは必需品ですが、カード会社は「リボ払いならポイント〇倍!」などと、リボ払いを巧みにすすめてきます。

リボ払いは元金がなかなか減らないので、いつまでたっても借金が返し終わりません。

自分の収入の範囲内での、オシャレならいいのですが、見極めが大事です。

帰省してきたときの、子どもの服装や持ち物など、気をつけておいた方がいいです。

チェックその5「30歳過ぎて一人暮らし経験が、一度もない子ども。」

いろんな事情があるから、一人暮らしから実家に戻ってきたということもあります。

仕事辞めたとか、Uターンとか。

仕事辞めたから実家に戻るのは、ある意味、堅実です。

でも、一人暮らし経験が一度もないということは、多かれ少なかれ食事や洗濯、掃除など身の回りの世話に、親が手を出しています。

たとえ、家にお金を入れていたとしてもです。

ひとりで暮らしていく、生活能力や金銭感覚を養う機会が与えられないままに年を重ねると、後が大変です。

子どものためを思うのであれば、どこかで一人暮らしさせることをおススメします。

以上が、パラサイト破産にならないための、パラサイト破産予備軍5つのチェックポイント 親編になります。

親は、いつまでも元気とは限りません。

親の元気を願うのは当然ですが、親を頼るのではなく、もしものときに親を助けられるように、そういう日が来ないことは願いながら、そなえておくのもひとつです。

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キャリアコンサルタント橋谷

キャリアコンサルタント橋谷

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